介護保険と年金は補完関係?

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8月13日の日経新聞朝刊に、先日の投稿記事「生活保護適用の不可思議?」に関連する記事が載った。 介護保険を使って特養などの入居している人の場合、保険の利用者負担が定額だと、本人の銀行口座に現金がたまり続けることがある。 本人の死後に家族が口座を相続すれば、その年金は「現役を退いた後の基礎的な生活を支える」という本来の趣旨を外れた使われ方になる。というもの。
これを読んだ時にいささか違和感を感じた。 年金は掛け金を払った結果として貰っているのだし、介護保険は保険料を払った結果として貰っているのだから、両方が支給された結果、現金がたまっても問題ないのではないか、と考えたのである。
現在、特養に入所すると、月額8~12万円程度の費用が掛かる。仮に年金を月15万円貰うと、月に3~5万円の現金が貯まることになる。(特養の入居者は外出してお金を使うことがないので) 何が悪いの?

しかし、これを税金の観点から見ると、記事の言わんとすることも理解できる。

介護保険は保険ではあるが、その財源の半分は公費、即ち税金が投入される。 また、年金もその財源の半分は税金である。 特養で施設使用料が1日1.1万円が掛かる場合は、自己負担1割なので、残りの約30万円が毎月介護保険から特養に支給され、その半分の約15万円が税金である。年金も月15万円の半分7.5万円が税金。 合計22.5万円の税金が毎月投入されることになる。

以上の計算は正しいのであろうか? もし勘違いしていないなら、少々不公平な感じがしなくもない。 生活保護の場合は、更に不公平感が強くなるのだが、やむ終えないのだろうか?

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